代表理事挨拶
No one left behind(誰ひとり取り残さない)、を理念に2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択されたSDGsをきっかけに世界各国でSDGs17項目への取り組みが加速しています。ものづくりに大いに関係するSDGs12(つくる責任、つかう責任)達成のかぎは「サーキュラーエコノミの構築」と言われており、各企業・団体は廃棄物(不要物)を出さない仕組みづくりに励んでいます。
サーキュラーエコノミーはそのシステムに経済的効果がないと実現不可能であり、廃棄物(不要物)を有効な新たな資源ととらえて付加価値のあるモノづくり(アップサイクル)が求められています。そのような状況を鑑み、当Textile Upcycle Platformはアップサイクルに取り組む企業、団体が強固に連携して廃棄物(不要物)から価値創造を行い、循環型社会形成に貢献すべく設立しました。
アップサイクルはCO2削減の観点からはSDGs13(気候変動に具体的な対策を)、海洋プラスチック問題解決の観点からはSDGs14(海の豊かさを守ろう)等にも貢献するものであり、労働環境改善の観点からはSDGs8(働きがいも経済成長も)にも関連しており、さらに各企業団体の協働はSDGs17(パートナーシップで目標を達成しよう)に位置付けられます。
Textile Upcycle Platformの理念と思いを同じくする企業・団体の皆様の参加(入会)を期待しています。
2022年1月吉日
木村 照夫
設立の目的
この法人は会員相互のネットワークを通じ、不要になった繊維および繊維製品を繊維の色と機能を高度利用し、経済価値のある新たな用途として展開(アップサイクル)することによってサーキュラーエコノミーを実現し、持続可能な社会構築に寄与することを目的とする。
事業内容
この法人は、目的を達成するため、次の事業を行う。
- 繊維ならびに繊維製品のアップサイクルによる廃棄物削減の推進
- 繊維ならびに繊維製品の色を活用したアップサイクルの推進
- 繊維の機能を活用したアップサイクルの推進
- 会員相互の連携による繊維製品アップサイクルの推進
- アップサイクル繊維製品の展示会、商談会の開催
- 日本および諸外国でのアップサイクル事業の企画・運営
- 日本および諸外国の団体・企業とのコラボレーションの推進
- アップサイクルのための技術開発
- アップサイクルマークの制定と発行
- 廃棄物削減に寄与する人材育成、教育ならびに啓蒙活動
- 繊維ならびに繊維製品アップサイクルによる雇用拡大、地域の活性化
- その他、前各号に附帯関連する業務